琉球ノビッターズの軌跡と夢

琉球ノビッターズのこれまでの軌跡とこれからの夢について。

センター長のことば

琉球ノビッターズと共に歩んだ軌跡とこれからの夢

センター長・総合児童発達支援管理責任者
玉城 恒

放課後等デイサービスのびっと4(男塾)の児童の皆さんと吉田先生の出会いのキッカケは、ダンス教室を通して日課の充実を図ることが目的でした‼️

他の事業所ではほとんどない、高学年の児童を対象にした放課後等デイサービスなので、何か特化した活動と思い、真っ先に思い浮かんだのが、長年福祉施設でのイベント出演やキッズを中心にご指導されている吉田邦彦先生でした。

吉田先生の経歴や実績・技術はもちろん承知のうえで、お話をさせていただくと、二つ返事で快く引き受けて下さり、『ダンス教室』の始まりとなりました。

とはいえ、もちろんダンス初心者の児童ばかりで、実際に興味を持ってくれるのか?不安もありました。

迎えた、ダンス教室の初日‼️吉田先生の軽快でピンポイントに動きを評価するコーチングに児童の皆さんも終始ニコニコと笑顔でステップをしながら、身体を動かしていました‼️印象的であったのが、これまで個人的に活動する事が多かった児童の皆さんが、お互いに動きを確認し合ったり、他の児童の動きを褒め合ったり等々、これまで見られなかった相手を思いやる(興味をもつ)姿が、ダンス教室を重ねる中で、次々と見られてきました。(発見できました。)

ある児童のひとりは、それまで集団の中に入る事や施設の建物の中に入る事も難しい状況でしたが、ダンス教室初日に吉田先生の声かけや響きわたる楽しい雰囲気につられ、児童の方から建物内や集団の中にも入り、吉田先生の掛け声に合わせて、声援を送るという姿があり、児童・スタッフ一同、驚きと感動がありました‼️

このように、ダンス教室を通して、成功体験を増やしていき、評価を受けることで、自己肯定感が高まり、自信にもつながりました‼️

そこで、目標にあげたのが『Go❗Go‼️東京パラリンピックの舞台へ』という壮大かもしれませんが、児童の皆さんの可能性やモチベーションを考えたら、必要な目標だと思いました。

また、そこに賛同していただいた、ダンス講師の吉田邦彦先生、楽曲提供や保護者・関係者の皆さんへご理解をいただく講演会を行っていただいたR&BシンガーソングライターのHI-Dさん等々、多くの協力者の皆様のご理解・ご支援のおかげで『琉球ノビッターズ』が誕生しました‼️

今後も、たくさんのイベント出演や出会いがあり、時には失敗や壁にぶつかるかもしれませんが、児童の皆さんの人生や将来の為に、この時期の経験は、大きな自信と糧になると信じて一緒に目標へと向かっていきます‼️
まさに、当法人の基本理念である『障がいがあっても一人の人間としてその人なりに幸せな人生があるべし』に沿った取り組みであり、それが私たちスタッフのやりがいにもなります。

どうぞ、琉球ノビッターズの活動にご理解とご支援を賜り、温かく見守っていただけたら幸いです。

琉球ノビッターズ結成
琉球ノビッターズ結成!
(ニュース番組より)
玉城センター長
玉城センター長(中央)と
富山先生(右)、平良先生(左)

スタッフのことば

琉球ノビッターズの活動を通じて

児童発達支援管理責任者
富山 勇

のびっと4(男塾)は小学校6年生から高校生までの児童が利用する放課後等デイサービスです。『なるべく自分で出来るようになる』『人を助けられるようになる』社会人を目指して、掃除・片付け・作業・時間把握・スケジュール管理といった日常生活や社会生活に必要なスキルを身に付けたり、コミュニケーションや対人関係の課題に取り組んでいます。

「日課活動にダンスはどうか」と上司に言われたときは、「この子たちにダンスが出来るのか?」と、心配や不安が私の最初の気持ちでした。いざ、ダンスの日課を行うと、本格的なヒップホップであったので更に不安になりました。しかし、私の心配はダンスを指導する吉田先生の教え方で一変しました。出来ても、出来なくても「褒める」「褒めちぎる」という関わり方は私達指導員には「理想的な支援の姿勢そのもの」であったからでした。先生の教え方には、児童もすぐに反応してくれました。ダンスのステップや振りは、リズムに乗せた分かりやすい言葉にして伝えることで児童も理解しやすくなり、難しい振りやステップも楽しく習得することが出来ました。また、ダンスを細分化して「スモールステップ」で教えるなど、先生の児童に対する配慮や工夫がダンス習得に大きく影響していました。

一方、1~2度見ただけでダンスのステップや振りを覚える高い視覚情報能力が児童にあることを、ダンス教室を始めてから知った新たな発見でした。

吉田先生のダンス教室を通してダンスの楽しさを知り、ダンスを披露して称賛される経験ができたことは児童の皆さんに大きな自己肯定感をもたらせました。以前に比べて表情か豊かになり、自身の思いを発信する場面が増えました。また、仲間意識がより強くなり、教え合いながら共に成長しようとする協調性が他の活動場面でも見られました。

このように、ダンスで自己を表現し、吉田先生を通して多くの方々と出会い、観客から共感や称賛を得る経験をしたことは、これから社会人としてそれぞれの地域で生きていく児童にとっては大きな力になると思います。

いつも一緒
いつも一緒!
メンバーと先生たち
メンバーと先生たち

琉球ノビッターズとともに

児童指導員
平良 仁志

皆さんこんにちは。
私は琉球ノビッターズのある、のびっと4(男塾)で支援員をさせていただいてます平良仁志と申します。
よろしくお願いします。
はじめ、私が琉球ノビッターズの話しを聞いた時はリトミックの延長のような子供向けのダンスを想像していましたが、実際の吉田先生のダンスレッスンは本格的なヒップホップレッスンでした。今年、41になる私も後半になると息があがってしまうくらいです^_^

そんな中でも、児童たちは楽しく頑張り短い期間でも大きい成長がありました。
はじめは、レッスンが長引くと涙目になっていた児童が最後まで笑顔で踊ったり。
レッスンには参加してても、イベントには参加しないと言っていた児童がイベントで大勢の前で堂々と踊ったりと普段見れない成長がこの琉球ノビッターズの活動を通して実感としてあります。
今後も、児童たちの成長を楽しみに支援員としての役割を担っていきたいと思ってますので琉球ノビッターズ共々よろしくお願いします。

いつも一緒に
いつも一緒にパフォーマンス!
いつも一緒に
ノビッターズメンバーと平良先生(左)

琉球ノビッターズダンス指導を通じて想うこと

ダンス講師
吉田 邦彦

琉球ノビッターズのダンス講師のお話を最初にいただいたときには、発達障害の子供たちにどのような指導をすればよいのか、まったく想像ができない状況でした。更に言えば、子供たちにどのように接すればよいのか、どのような反応が返ってくるのか...。不安が全くなかったわけではありません。
レッスンを開始した最初のころは、なかなかダンスに興味を示してもらえず、参加者ゼロの日もありました。

しかし、レッスンを繰り返すうちに、基本はみんな元気がよく、その元気をどこに当てたらよいかの方向性が見いだせないだけで、普段はこもってしまう気持ちをこのレッスンで少しずつ発散してくれるようになっていることに気が付きました。
大きな声を出していい!好きに体を動かしていい!!みんなが気持ちを発散できたことを褒めるようにしたところ、レッスンへの興味も増し、ダンス本来の音楽に合わせて体を動かすことの楽しさや、できなかったことが少しずつできるようになる嬉しさ、メンバーと一緒にひとつのことに取り組む達成感などをメンバーひとりひとりが感じてくれるようになりました。
「ダンスに出会ってから子供たちの表情も変わった。」と周囲の方々も驚いています。

一般の方からすると「ダンスなんてできないのではないのではないか」と思われていると思いますが、その分、ちょっとできるだけで「できた!」ということにもなっていると思います。
しかし、彼らの可能性が見えた今では、それ以上にもっとレベルを高くして、みんながびっくりするような彼らができる最高のレベルにもっていけたらいいなと思っています。

パラリンピックは時のものなので、終わったら次の目標を見つけなくてはなりません。
その時には、琉球ノビッターズのダンスパフォーマンスを通して、ひとつの目標を達成できたという自信でその先の人生を歩んでいってほしいと切に願っています。

これからの琉球ノビッターズの活躍にご期待ください!!

いつも一緒
ノビッターズメンバーと吉田先生
メンバーと吉田先生
笑いの絶えないレッスン